今日はだいぶ前に言っていた神戸ファッション美術館へ行ってきました。今の催し物は「銘仙」。きものの特集です。
銘仙というのはざっとネットで調べましたところ、もともとは屑糸を使った、紬の一種だったそうです(たしかにぱりっとしてますが節のあるものも見ます)。初期の銘仙は柄も地味だったのだとか。つまり普段着ですね。字も、これは「めいせん」と読むのですが、他の字をあてていたようです。それが流れ来る時代の「ハイカラ」「モダン」「アールデコ」なんてのの影響を受けてとても派手な「めいせん模様」と昨今言われるようなものが生まれ、字も銘酒・仙境から「銘仙」と当てたのだとか。それにともなって糸も生糸を使うようになったようです。
今私たちが見られるのは、昭和初期頃のものがほとんどで、富裕層には普段着、庶民にはお洒落着だったという話は良く聞きますが、関東地方を中心にすごく流行ったようですが、着物そのものの衰退や時代背景なんかもあって、流行は終わったのだとか。
・・・・・・・・・・・・・・そう言われてみれば、黄八丈のパリっと感と生地の感じが似てるかも。
着物難しいですね!
まあそんな薀蓄はともかく、展示会場には和装ならば入場無料ということで、電車に揺られて晴天の中、うきうき参りました。
メンバーは例のごとくのわこさんと桔梗屋さん。のわこさんはご自分のサイトに写真を上げてくださるでしょうからいいとして(かっこよかったですよ!)、桔梗屋さんのお着物は、ルイノクでお買い上げになったカラフルな縞+矢絣柄のお着物に格子柄の袴。オレンジ味の強い茶色の袴に、中振りくらい袖丈の長いお着物で、まさに大正ロマン!紅緒さん!
私はかねがねから言っていたオカンのなんちゃって紅型+袴でGO!でした。
エントランスのドイツ海軍制服にひとしきり喜んでみた後(ドイツなら何でもいいのか)、いくつか展示室があって、まずナポレオン一世の戴冠式かなんかのすんげえローブのレプリカに始まり、中世のドレスの構造やら、色に関する解説やら素材やらがどこまでも並びます。その解説の間にあちこちの民族衣装やもちろん着物なんかも飾ってあるので、三人あれこれ言いながらも大変興味深く拝見。
サリーってあんなに大きい布なんですね!
服飾史を実際に服を順番に並べることで展示しているブースで、未来のファッションとして用意されたガンダムスタイルにひとしきり笑った後(笑)、ようやく銘仙の展示です・・・・・!
とはいっても銘仙だけでなく、御召や綸子なんかも少し置いてあります。大正から昭和初期のお嬢さんの着物というコンセプトだからでしょうか。
色鮮やかな色彩が銘仙模様の特徴。途中で禍々しい!とか、何で帯揚げは絞りばかりなんだとか、何で半衿はサテンなんだとか(褒めてないじゃないか)言いながら、ひとつひとつじっくり見せてもらいました。
帯なんかも素敵なのがたくさんあって、ホントにいい目の保養になりました。
昔のファッション雑誌から写真をパネル展示したものもあって、今で言うセレブ紹介(のわこさん談)みたいなものを必死で読んでみたり、とにかくものすごく時間かけて見ました。あんなに時間かける人たちも珍しいんじゃないですか?(笑)
我々が出る頃には、着物のお客さんがすごく増えていて、あっちこっち着物だらけでうはうはでした。
話がまだまだ続きそうなので一旦ここで切りますが、この後私は大ポカをやらかすのです・・・・・!
なんとお二人からもらったものを昼食を取った店に忘れるという失態!
改めてすみませんでした・・・・・・・・私のばかばかばかー!
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