縫っている長襦袢の袖が縫い上がりました。

写真ではなんの面白みもないですけど(笑)
今縫っているのは冬物の長襦袢なのですが、現代の主流は袖だけ裏地をつけて、身頃は単仕立てにするんだそうです。まあ1月インテで暑い暑いと茹だっていた私からすれば、何の異論もない仕立て方です(笑)
北の方の人は全部袷にするといいよ。錦紗や綸子の袷の長襦袢の気持ち良さを知るがいい!(誰に向かって・・・)
裏地を付けると言ったものの、無双袖は裏も共布で、中を覗いても同じ生地です(ちょっとつまらない)。
形も普段着用だからだと思いますが、丸みをつけるわけでもなし、ただ四角く縫うだけなのでこれまたちょっとつまらない。
ただ。
これ

、端っこ判りますか?裾の写真を撮った時にも書きましたが、「ふき」です。
無双袖自体の縫い方はながーい布を中表に四重に折込んで、縫って表に返すだけの話なのですが、これがあると無いとでは、和服らしさが全然違ってくるように思うんですが、いかがでしょうか。
私はリサイクル着物を着ることがほとんどですし、和裁で自分で仕立てたって、反物や元の着物の都合で、結局マイサイズみたいなのは無視状態だったりします。勢い裄も袖丈も色々ですので、本来長襦袢の下に着る下着に衿をつけて、外から見ると長襦袢風のものをよく活用します。(以下の写真は楽○のアフィリなので嫌な人は気をつけて~)
↓こういうの。

この手のタイプのものは、もうまるっきり普段着で気にしなけりゃ、この袖のままってのもありですが、袖から長襦袢の袖をチラ見せしてこそ着物の萌えがある!という方には物足りないので、袖だけ作って付ける場合があるんです(初めからついてるものも売ってる)。
チラ見せなので、長着の方の見えるとこにだけ布くっつければいいや。的な剛毅な人もおられるかと思いますが、こういうのの利用者の場合ほとんどは、やはり袖を適当な生地で作って付けるパターンでしょう。
袖だけていうのも売ってることは売ってるんですが、何故か既成サイズのみ。なんですよね。いやいやいや、裄とか袖丈とか、既成サイズで間に合わないから↑これを買ってるんですけど?みたいな話ですよ。
あ、いやもちろん、既成サイズで間に合う人が、いろんなチラ見せを楽しみたいけど、長襦袢ばっかりそんなに買ってられないわ!という人向けだろうと思うんですけどね。
とりあえず私みたいな人は、作るしか無い訳ですよ。
でも私は無精だから、裏も表も無いような布を買ってきて、輪にして縫っただけ。裄とか丈とか安全ピンでなんとかしちゃう!みたいなノリだと、もうチラ見せだろうと何だろうと見たからに、ああ付け袖ね。な訳です。
ところが例え洋服地でも、和裁ならではの仕立て方っぽい見た目だったら、後の席からじっくり見られたってバレない訳です。すばらしい!
まあ、それで、これからはそういう作り方をするかっていうと、多分しない訳ですが。(しないのか 笑)
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