日本全国渡り歩いているらしい、松坂屋コレクション、それが今回の「小袖」という特別展示な訳です。
小袖ってなんぞやっていう話なんですが、なんと言うか、色んな時代で色んな形の着物を小袖と呼んだようです。だから一概には言えないみたいですけど。
元々着物には身八つ口(身頃の脇にある開きの部分)が無くって、袖の振りも無かったそうです。江戸時代辺りではそれを小袖と呼んでいたようですが、それが子供の着物に振りがつくようになって、着物を着るのに通す紐をつける為に身八つ口を開けるようになって、大人になったらそこを縫っていたものが、だんだん大人も開きと振りのついた着物を着るようになって、女の人は特に振りが長いのが流行るようになって、最終的に今の形に落ち着いたということらしいですね。
振袖の振りが長いのは、振りが子供のものだった頃の名残なのですね。昔は子供の頃は男女共に振袖を着たらしいです。それがどんどんファッションとしての振りになって、近代になると関西では普段着の着物を振袖に仕立てることが流行ったんだとか(派手好みだから 笑)。
今回の展示は、ほぼ江戸時代のもので(中には桃山なんていうのも!)、状態は良くないものが多かったんですが、よくも今まで残っていてくれました!という、何だか色んな意味ですごい展示ばっかりで、数も多く、1000円払った価値があったね!とのわこさんと言っていました(本来1200円で、着物を着てると200円引き)
そんな私の着物。
何か着崩れてますけど(笑)
オカンが結婚する時に作ってもらったと言う着物です。勝手になんちゃって紅型と名づけています。
美術館なので、ちょっと正当というか、小マシな着物を、という意識がありまして(笑)
値段云々じゃなくて、格的な問題で。
小紋は小紋ですが、例えばおめでたかったり格式があったりする柄は、同じ小紋と言う種類の中でも少し格が上がるという考え方がありまして。
沖縄の王族の衣装である紅型染もそういう感覚で捉えられることが多いみたいです。
そこに華やかな織りの帯を合わせることで、市立美術館に敬意(笑)を表してみた感じ。
なので、着付けも普段より大分裾を長くとってます。おかげでおはしょりが短くなってぐたぐたですが(笑)
そしてその割に頭はデカ団子だったりするわけですが(笑)
この帯はキモノルイノクというイベントで500円だったみたいです(日記見た)。安いのは激しく短いからです。結ぶことも捻ることも出来ず、お太鼓止めという小さい便利器具を使ってどうにか結んでいます。まあ、どうとでも結べてたらいいんですよ。帯なんて。
花柄が織ってあるんですが、色が七色でとても可愛くて気に入っています。
画像悪いですが。
半衿は姫仲さんが下さったてぬぐい。帯揚は古代紫のちりめん。
帯締めは先日の日記を書いた後探した、金魚の兵児帯のセットになってた赤の飾り紐と、白の合皮紐。
そして金魚の帯留め。全体として何となく大正時代の十四、五の少女のイメージです。どの面下げて!というツッコミは無しです(笑)
みなせっちの飾りは、かなり初期にもらった、ビーズでボールを作ったものです。紫と二種類もらっていて、どちらも可愛くてお気に入り。
暑いだろうと思って帯板をしなかったんですが、やはり食い込みますね・・・大正っぽいといえば大正っぽいかも(笑)
雨かもしれなかったので、ウレタン草履です。
安もんウレタンたちの中では一番気に入っている、ピンクぼかしの縮緬鼻緒のもの。赤い花の刺繍が入って乙女です(笑)
足袋は薄いピンク地に小さいリボンの型押し(?)柄のもの。乙女です(笑)
展示は、本当に面白かったですよー。刺繍、絞りの技術が本当にすごいんです。
私、絞りはそんなに可愛いと思ったことがなかったんですが、あれなら着たい。
字の刺繍が入った奴とかは、やはり可愛いとは思えませんでしたが(笑)これってTシャツに「Ⅰ
NY」とかなってるのと同じってことだよきっと・・・!と言いながら見ていました(笑)
小袖の他に、能衣装や簪、着物のデザイン画を集めた書物なども展示してあり、特に簪は必見でした。
だってまさかの方位磁石ですよ・・・・・!何故か飾り部分に方位磁石があしらわれた簪に我々爆笑(笑)
いや、江戸時代にはものすごく珍しかったんでしょうねえ・・・!
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