友人から結婚式に出てねというお誘いを受けました!
季節は秋。いい季節ですね!前回結婚式に出席した時も秋でした。もうそうそう機会も無いだろうからと、振袖を着ました。
そうです振袖です。結婚式と言えば振袖です(え)。
振袖はミスの第一礼装と一般に言われます。ミセスじゃなければ振袖はいいわけです。芸能人なんか結婚してても振袖着てます(そんな問題か)。
恐らく年齢が上がってきてから振袖を着るのを「みっともない」と言う風潮は「(嫁に)行き遅れ」ているということに対する中傷だと思うわけです。
あと似合ってないってことと。なんせ振袖といえば、今時は成人式に着る用に作るわけですから、年齢が上がってくるとその時の着物は似合わない、幼い、ということもあるでしょう。何かといえば若いんだからとピンクだの真っ赤だののド派手な着物を勧められがちですし。
50や60になってからピンクのスーツ着てる人を見ると、大体の人は眉をひそめるでしょう。似合ってればモーマンタイかなとも思いますが、似合っていようがなんだろうがいい年をしてみっともないと言う人もいると思います。そういうのは個人の感覚なんですね。
着物の何が難しいって、着付けや手入れそのものより、あちこちから聞きかじったり教えられた「決まり」にあると思います。そういう感覚が、洋服よりはるかに厳しいんです。何故か。
50代でも、こないだの私のタートルネック+ウールの着物をいいね!って言ってくれる人もいるし、若い人でもそういう着方は好きじゃないって言う人も居ると思います。地下鉄で真横の人が私の格好を上から下までニ、三回見回して憮然とした顔してましたが、恐らく30代の方でした(笑)
着物の格とか、種類がどうとか、あれはしちゃいけない、これはこうした方がいい。
そういうのがたくさんあって、しかも妙に相反してたりして。どれが正しいか調べても判らないながら着てみると、鬼の首をとったようにそれは間違ってると指摘する人だっています(笑)
着物は着るものです。そして受け継ぐものです。お太鼓に関東結びや関西結びがあるように、紋に家紋や女紋があるように、地域によって「ルール」に差が出てきて普通なのです。昔に比べて今は生活の場を大きく移動することもおおいでしょうから、余計に色んな土地で色んな着物に関する風習が受け継がれて、そして交じり合っってややこしくなっちゃってるんだと私は思っています。
着物には、決まりなんか無い。基本は好きに、思うように着ればいいって思っています。気をつけるべきところは相手を思いやるということですね。だってさすがにお葬式に晴れ着を着ていく人はいないでしょ(極端すぎる例ですが 笑)。結婚式やらに招待されて白いものを選ばないのは、花嫁さんへの遠慮の気持ちがあるからです。
失礼にならないとか、礼儀とかはもちろん大切です。でも「ルール」だけ守ってればそれでいいっていうのは、ちょっと怖いことだと最近思うようになりました。
ルールを守ることは大事ですけど、最近よくCMに注意書きが書いてあって、実際の●●とは違いますとか言う奴。当たり前だっつーの。とか思いませんか。でも書いてないと勘違いして苦情言う人がいるという事実と、言わないと苦情言われるかもと思ってるという事実。
これは怖いことですよ!あまりにも想像力に欠けていると思いませんか!両方とも目に見えるものしか、見えていないという気がするのですよ。いわゆる暗黙の了解って奴が無い。
明文化されたルールに乗って、そこからはみ出さないことは楽なことですけど、叱られることが無いかわりに、喜んでもらうことだって無いだろうと思うわけです。
私がかつて二次会に小紋を着ていったのは、着物に対する興味はもちろんありましたが、どちらかというと金属アレルギーに対する苦肉の策としてでした。
小紋は着物の格で言えば普段着です。華やかな柄なら、帯も華やかにしてちょっとしたパーティにも着ていけるでしょうというようなものです。
私が着たのは、ピンク色の総柄の小紋にベージュの帯でした。着物はともかく帯は地味ですね。それでも華やかになったとお嫁さんにも喜んでもらえたし、全然知らない女の子ふたりに着物可愛いですねと声をかけてもらえました。そんな風に喜んでもらえる裏には、着物が既に日常着ではないことがあるでしょうが、それでも着物にはそういう魅力があるということだと思います。
披露宴に、例え結婚してるからと言って振袖を着ていくのは、果たして失礼なことでしょうか。
披露宴に、振袖を持っていないから、華やかな小紋で精一杯装っていくのは果たして失礼なことでしょうか。
ルールでいえば、どちらもルール違反です。でもそこに結婚するふたりへのお祝いの気持ちがあれば、いいんじゃないかと思うんですよね。必然として存在するルールの範囲ではないと思うのです。
自分が着たいという気持ちだけならば、どうなのよと思いますが、自分の一番の晴れ着でお祝いの場へ向かうという気持ちでのことなら、いいと思うのですよ。礼装なら紋をいれるべきだけど、今時紋の入った振袖なんて見かけないですしね。すたれるルールも当然あるということかと。
もちろん肝心の花嫁さんやらにむっとされては仕方ないですし、他の招待客やなんかに花嫁の友人には常識がないと思われる可能性もあるのでその辺要注意なわけですが(笑)
ただそういう気持ちを置き去りにして、形だけであれこれいうのは悲しいことだなと思うわけです。当然そこまでして着たくないという向きもあるでしょうね。本当にもったいないことです。
ルールだって、必然のものはともかく、あくまでも他の人間のことを考えてこうした方がいいでしょうという風に生まれてきたもののはずなのに。
まあ私の場合は自分が着たいからというのもかなりの割合でありますが。(話がやっと本題に戻った)
私に着付けを教えてくれた友人の結婚式でもありますし、是非着たい。しかしこれほどまでに理屈つけて自分を納得させてから着る物ってどんなだ(笑)
幸い私の振袖は飛び柄ですし、色目も落ち着いたブルーというか緑になりたかった青みたいな色目で、最近のロマーンな感じの小紋より余程地味なくらいです。袖が長い分、若々しい感じにはなるでしょうが、まあ大丈夫だろう(と思いたい)。もちろん花嫁本人の了承もあるので、振袖を着ること自体には問題はないのですが。
できれば自分で着たいと思っているのですよね。
せっかく普段から着ているのですから。でも無理かなー難しいかなー。
いや着物自体は着られると思います。自分サイズに作ってあるものですし、正絹だし、むしろ普段着てる着物より着易いぐらいかと。あと前回肋骨が痛い程締められたので、それもちょっと恐怖だし。
問題は帯です。振袖に二重太鼓というのは地味すぎるし、変り結びの仕方も判らないのです。やはり練習しかないかと思うものの練習用に使える袋帯がねえ・・・!(笑)←袋帯は変り結びが出来るように長いのですよ。だいたい4m50cmくらいですかね。結構帯によって幅があるので一概には言えませんが。とりあえず手持ちのよりは長いのです。ちなみにそれだけあってもあーれーは出来ませんよ(笑)腰には二回しか巻かないので(笑)
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