必然性

>Itumi様
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またもやオカンに映画に付き合わされました。
見たのは猿の惑星。なんか警察犬の奴と二択だったんで、最近邦画ばっかりだしなと思って。

私は前作は見た事がないんですけど、前作のきっかけになるストーリーとかそういうものらしく。
まあでもその前作の概要すらほとんど知らなかったので、特に期待もしなかったのですが、正直微妙(笑)

主人公？の男の人が、なんというか大変煮え切らん性格なんですよね。他もそれなりに煮え切らない、行動しきらないので、一応物語りが進むべき必然性は感じられるのにも関わらず、「一生懸命頑張った」感じがしないので、「まあそうなるわな」とか「そりゃそうだわな」とか冷めた目で見てしまうというか。
立ち上がったけど、それだけで歩こうとしない人たちばかりだから、話が転がるように進んでいくのを、いかにもストーリーをそっちに持って行きたいから、という風に感じてしまって、正直その煮えきらなさに苛々する気も起らない感じ。

私は割とお約束とか王道とかは好きなタイプなんで、ホラーとかで仲閒割れした誰かが一人になって一人目の犠牲者になるようなパターンとかは全然いいんですけど(笑)そういうお約束ノリとも違うんですよねー。
だから残念な感じでした。

どうでもいいけど隣に座ってたおばちゃんが、見ながらの独り言めっちゃ多くて本気で萎えました。静かに見てよね！(笑)
あと、何かこの人知ってる。と思ったら、マルフォイだった(ハリポタの)。悪役ばっかり回されてないかちょっと心配になりました(笑)

以下ネタバレですので畳みます。気にしない人だけどうぞ。

最後に猿に知恵をつける薬が、人間には危険なウィルスで、どんどん感染していくっていうシーンが入るんですけど。
まあこれで人類滅んで、猿が人に成り代わったとして、その猿もどんどん進化していって2000年後くらいに結局その内また人間と同じことして滅ぶんじゃないの。って思っちゃいました。
前作を知ってる人が、これであれに繋がるのか！と思うのかどうかは分りませんけども、私の概要だけの知識には繋がりそうに無い感じがしました。

猿の方は自由に生きたかっただけで、人間とは一緒に住めないっていう判断をするラストだったので、こっからもう一悶着あって、立場が入れ替わってどうこうみたいなとこもあるのかもしれないですけどね。
まあそうとしても、猿と人間は1％ぐらいしか違わないといいますし、そうなると猿だから人と同じ罪を犯さないということは無いように思うので、そうやって人と猿と1％差でぐるぐるしてるんだぜ！みたいなことがあっても、ふーん。そう。としか思えない訳で(笑)

となると、こういうののパターンとして、人間の愚かしさとか神の領域に手を出すことの危険さとか、そういうのがあると思うんですけど、その面にしても片手落ちに見えてくるっていうか。
まあ単純に、神の領域に手を出した人間の愚かしさが原因っていうよりは、「ものすごーく個人的な理由でじたばたしてた」結果のストーリー展開なので、そういう壮大っぽいとこに繋げにくいせいもあると思うんですけどね(笑)
ありがちでも箱庭とかガイアとかにでも繋げないと壮大さは出ない気がするなー。別にそうしろと言ってる訳ではなくて(笑)些細ではなくて卑小に見えちゃってるんですね、残念ながら。

何か偉そうに批判ばっかしたなー(笑)まあ続編なりなんなりって本当に難しいよね。という話でした。