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着物人に取って、一番の難関であるところのお洗濯。
着物って基本的に気軽に洗えるものではありません。単はまあ洗おうと思えば洗えるということは自ら証明してきた訳ですが(笑)単でもうっかり水につけたら危険なものはたくさんあります。縮緬とか。 袷はほとんど洗えないです。帯も洗えないです。 しかし洗いたい。サンヨーのアクア超ホスィ。効くかどうか知らんけど。(アレを洗ってるというかどうかはともかく) でも無い。 なので大概の人はクリーニングに出す訳ですよね。 着物の洗いには大まかに言うと二種類あって、丸洗いと、洗い張りです。 丸洗いは色々言い方がありますが、いわゆるドライクリーニングです。石油系の溶液で洗うものです。普通のクリーニング屋さんでも受けてくれるとこがありますが、そこから専門業者に出される場合も多いようです。 自分とこでやるとこもありますが、着物に慣れてるところでないと、ダメにされることもあるようです。 洗い張りは、着物を解いて水で洗います。後で仕立て直さないとダメです。 値段的にはどっちもあんまり変わらないことが多いですが、洗い張りは仕立て直しのお金がかかるので、これが高いです。あと解いたり(自分で解けば不要)、反物に戻す場合はそういう料金が必要です。なのでこっちはよほどじゃないとしません。 着物にも寄るんですが、安いとこだったら、丸洗い3000円ぐらいですかねー。シミ抜きとかは別ですよ。 私も着物を着るようになって、既に三年・・・?三年だと思うんですが(既に記憶が曖昧)。それぞれ2、3度ずつしか着てないとは言え、元が古着で、実際状態の悪い着物も多く、洗いたいんですが。 3000円でも私の手持ちの着物購入額の三倍ぐらいしちゃう訳で。 それで、ずっと気になっていたセルフのドライクリーニングに行って来ましたー!!(なんと本題はここから え) セルフのドライクリーニングとは、文字通り自分でドライクリーニングです。つまりコインランドリーです。 失敗があると問題になるのか、何か決まりがあるのか、店員が常駐であるとこが多いようです。 着物界で密かに行われているらしい、自分でドライ。でも見たことないよ、そんなの!と思い調べてみたことがあるんですね。大分前。 ありました。東淀川と、日本橋。ネットではこの二箇所以外は見つけられませんでした。 場所的には遠い。うちからだと、時間も料金的にもそんなに変わりません。遠いしなあと思って、なおかつ然程切羽詰って無かったのでその時は見送りました。 それを急に行こうと思い立ったのは、とりあえず一回やってみたい、どうなるのか試してみたいと思ったのと、実際業者に洗いに出してみたい帯があったからです。 どれぐらいのものならセルフで出来て、どれぐらいなら業者に出すのか、基準が欲しかったんですね。だって高いから。 で、改めて検索。日本橋の方は、イマイチ詳しいことが書いて無い。東淀川の方は色々載ってる上に、クーポンまである。そして改めて見てみると、3kg900円。安い。6キロでも1800円。安すぎる!(笑)クーポン使ったら一回限りとは言え、ドライが半額らしい。もうこれは行くしかないと思っていそいそ用意。 イベントや旅行の時に大活躍のガラガラを出してきて、100均で買ってきたネットに入れて次々詰め込みます。体重計を持ってきて、ほぼ6キロ分(笑) その数羽織一枚、袷三枚、絽一枚、紗一枚、帯三本。我ながらチャレンジャー過ぎます(笑) ガラガラには入りきらず(え)手持ちの鞄にも入れました(笑) 午前十時にはい出発。 コインランドリーっつったら暇つぶし用の漫画ですよね!そして今日は11日ですよね!ということで、途中兄メイトに寄って22巻をゲット。 ちなみに東淀川は、新幹線の通る新大阪駅のひとつ向こうです。 地図は携帯に撮っていったものの、どこという目印も無く、あてずっぽうに進みましたが、一応地図があるので、方向は間違わなかったので、迷わずに無事に着きました。 店にはおばあちゃん店員さんがいて、ドライを、というと、「ドライは奥~」とあっさり。靴を脱いで上がる形だったので、ブーツを履いてきたことを後悔しながら、あわあわと奥へ。 ガラガラを開けていると、おばあちゃんが「着物?」と。セルフドライの店では着物は嫌がられるという話をきいたことがあるので(高価な印象があるからでしょうか)、内心のドキドキを押し隠しながら「着物と帯ですー」とごく普通に言ってみました。 あとひとつ、綿かモスリン(ウール)か判断できない帯があったので、相談を兼ねて聞いてみましたが、おばあちゃんも、うーん?って言う感じだったので、「まあいいや、入れます(チャレンジャー)」と言ってみましたが、全然反対もされませんでした。おや、なんか普通、と思いつつ、ネットに入りきらなかった着物も出すと、ネットを貸してくれました。置いてるみたいですね。 後、着物はもう全部6キロの機械で!と言われました。一応3キロ、4キロ、6キロと機械はあるんですが。 たくさん持ってきて良かったと思いました(笑) シミは上にくるように畳んでおいたのですが、それを見たおばあちゃんが、おもむろにスプレーを取って水を吹き付けました。うお!いいのかそれ!と思いましたが、何を言う隙もありませんでした(笑) 全部をネットに入れて、1800円分の100円玉を投入。ポイントカード作っといてーと言われて、その時点でネットのクーポンを出しましたが、普通に900円返してくれました。 ポイントカード自体はその場でくれたんですが、後でまたドライの半額券を郵送してくれるそうです。どんだけ!(笑)ポイントは900円で三つ押してくれました。一年の有効期限ですが、30ポイント溜めたら、また半額になるそうな。 22巻を読んで、ぎゃーーーす!となって、みなせっちにメールしたりしながら40分程ですかね(22巻感想はまた後日!)。 アラームが鳴って、「鳴ってるよー」と言われながら、いそいそ見に行きました。 石油の臭いがついてますので、少し風を通して飛ばします。おばあちゃんも手伝ってくれます。帰ったら干してやーとか、後、着物について雑談をしながら。 出来上がりの感想としては、こんなもんか、という感じですね。アンティークばっかり(多分)ですので、シミや汚れも年季が入っています。取れないとは思ってましたが、やっぱり取れませんでした。 特筆すべきは、おばあちゃんが水を吹きかけたシミは、結構効果が見えたことです。これは現代物なので、そのせいもあるかも。次はやってみようと思いました。 心配していたのは色落ちしやすい紅絹ですが、これも特に影響なし。全体的にやわらかくなったので、帯はハリが無くなる可能性があります。私が持ってったのは、元からやらかいのばっかりですので、影響なかったです。 あと一番嬉しかったのは、帯がかび臭かったのが、二本ともすっきり取れたことです。帯芯を変えて仕立て直すことも考えていたので、これは嬉しかったなあ。 更に着物を取り込んで、畳みながら再びガラガラに詰め込んでいると、おばあちゃんが、着物の白いカビ?に気付いて、再び水スプレーを取り出しました(笑)ええっと思ってると、「こういうのは、タオルに水を吹きかけてこすったらいい」と実演。「乾いたら取れてると思うけど?」となかなかに度胸のあるおばあちゃんでした(笑) でも実際、影響無さそうでした。今度やってみよう(そればっかり 笑) 行く前日になって、たまに見に行く着物関係のブログで、凄く近くで、着物のバザーをやってるという情報を発見していたので、そこに帰り寄ろうと思っていたので、一番近い踏み切りを聞いたら、結局そのバザーの話になったんですが、「ああ、見たことある。おばちゃん仕事ちょうど一時までやし、帰り道やから連れてったるわー」と。 いいの、おばあ・・・・おばちゃん!!(笑) おばちゃんは自転車を押して、ガラガラを引いてる私に合わせて、本当にやってるところが見えるとこまで連れてってくれました。いい人過ぎる( ;∀;) 道すがら、さっきの水スプレーに、台所用洗剤を2.3滴垂らしたものをシミにスプレーして、乾かしたものを持ってきてドライするといいっていう話をしてくれて、別れ際「また来てやー!」と言って信号を渡って行きました。 着物バザーは結構盛況でしたが、手が出るか出ないかの微妙なお値段。帯はほぼ5000円以上で、ちょっと私には高いかなー。一時間ぐらい悩みましたが、コレは!と思う程ではなく(気に入ったら対丈くらい短かったり。)、季節柄か夏物が多かったせいもあり、手作りの半衿を一枚(300円)買って撤退。18日もあるしねー!! そんで15時頃家に帰ってきましたー。さすがに一日仕事だ。 でもこれで、着物を気持ちよく着られると思うと嬉しいです。9枚だし、普通の値段を出しても一枚200円の計算(笑)シャツ一枚クリーニングと変わらないですね(笑)6キロ機しか使えなくても、時間と電車代出しても行く価値あります。 ということで、もし出したい奴あったら、今度ご一緒しましょう、のわこさん、桔梗屋さん(笑) PR この記事にコメントする
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