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そんなこんなで四月馬鹿でしたが、無事に目撃して頂けましたか?
のわこさんには「今年はネタが無いからやらない」なんて言っていましたが、そういえばエルストさん用に用意してたネタ、変えちゃって宙に浮いたまんまだよなー・・・・・・・と思いついちゃったからさあ大変(笑) っていうか時間はあったんですけどね。いつものようにのんびりしていたら、あっという間に月末になり、まあ今日追い込めば!という3/31。何と仕事場から電話が。 「今日出て欲しいって言ってなかったっけ?」 聞 い て ま せ ん よ !(〃*`Д´) しかして人手が足らないものは仕方ないので仕事に行き、帰宅は日付が変わるまでリミット二時間。 メシも食わず風呂も入らず、猛然と小説を書く!書く!書く!(普段からこの集中力があれば・・・・) 0時過ぎ、ちょびっと遅れましたが、何とか形にして、アップしようとサーバーに繋いだら。 つ な が ら ね え Σ(゚д゚lll) 何それエイプリルフールに落ちるとか何考えてんだこの と思いながらも、それならもうちょっと書き直したり足したりしようと思い、作業。何とか半頃にはサーバーも回復したようでアップできましたが、何しろ一気書きですので、ろくな出来でない。それからも書き足したり直したりしていたので、寝たのは結局朝四時でした・・・・・。一日だけの企画のために、何やってるの私・・・・(遠い目) そんなこんなで、もし書き直し途中のを見られた方がおられましたら申し訳ないです。 後、あ、落ちてる。ってなった方も申し訳ないです(苦笑) え、そんなのやってたの!?って方にざっと説明すると、「鎧×姫兄同盟?」を「王子アル×兄同盟?」に変えておりました。兄が姫なのではなく、弟が王子な感じです(そのまま) トップページ横でちかちかしてるアニメバナーも変えてたので、いらっしゃった方なら気付いて下さったのではと思うのですが。 お楽しみいただけておりましたら幸いです。 あと、その小説のエピローグ的なもの、凄く短いですが、お約束どおり続きに入れておきます。 読んでない方にも、適当にアルエド変換で読めるかと思います・・・・・・・が。 ただしこのふたり、どっちかと言うと悲恋です。切ないのが書きたいなーと思ったのが祟った感じ・・・・。 元の話を読んでこの二人はきっとこの後ああなってこうなってムフ。と思われた方はその想像のままにしておくのが賢明かもしれません・・・・。 それでもいい!という方はどうぞ ↓ ↓ ↓ ↓ 「見つけた」 急に聞きなれた声がかかって、エドワードは叫んで飛び退った。 「ど、どっから出た!」 人がわざわざこんな森の奥で休憩を取っているというのに! 「どっからって、普通に森に入ってきて探しました!っていうか、幾ら何でも酷くない?何でそこまでして逃げるのさ」 何でって何でって、何でって! 「おおおおおまえが妙なことを言うからだ!!!」 エドワードの叫び声が森の中をこだました。
王城の敷地内に広がる森は、ほとんど手がつけられていない。 鬱蒼と生い茂る森は、慣れていない者なら迷いかねないところだが、子供の頃から王城に出入りしているエドワードとしては格好の隠れ場所でもあった。 誤算はアルフォンスも同じくこの森に慣れていることと、この王子とは思えぬ野生の勘だ。 「妙なことって何?」 判っているくせにアルフォンスは笑顔で問いかけてくる。 『あれ』以来、こうして逃げては捕まり、押し問答をしては逃げるというのを繰り返している。 妙な事を言い出したアルフォンスが落ち着くまではと、彼付きの護衛も他の者たちに任せ、別班の仕事についてまわったりして一ヶ月。 しかも初めにエドワードが頭突きをかまして逃げたことや、その後も大逃走を繰り返しているせいか、近頃アルフォンスの様相は手練のハンターと化している。 「ボクが兄さんを好きっていうこと?」 さらっと言うんじゃねえ!!と暴れ出したくなったが、それよりも早くこの場を脱出しなくてはならない。 アルフォンスが自分のことを好きだとか、何かの気の迷いに決まっている。 こちらの気持ちを誤魔化すために急に態度を変えたから、混乱してしまっているに違いない。 少し離れていれば、頭も冷えるだろうと思うのに、この馬鹿は仕事の隙を見つけては自分を探しにくる。 「それのどこが変な訳?」 呆れたように聞かれて、変に決まってるだろ!とまた暴れたくなる。お坊ちゃん育ちのせいか、妙なところが暢気なのだ。 成人を一年後に迎えて、愛らしくふくふくとしていた頬もすっかり削ぎ落とされ、いつのまにかエドワードの背丈もはるか追い越していった。 穏やかで清冽な印象ながら、言うべきこと、やるべきことを間違ったりしない。エドワードだけでなく、国民皆の期待を一身に背負っている立場なのだということを知らない筈もないのに。 「変に決まってるだろ馬鹿!」 「どう誤魔化したって、兄さんがボクを好きなことは判ってるんだからね」 それだ!だいたいそれがどうしてバレてるんだ!あれだけ必死で隠してたのに! 「ああああああああああああほなことを言うな!」 「ほら、その動揺ぶり」 端的に指摘されて、エドワードはうっと詰まった。 「それにその耳。真っ赤だよ」 思わずパン!と音を鳴らして両耳を押さえた。押さえてからアホはオレだと落ち込む。こんなことをすれば、自ら認めたようなものだった。 落ち込んだその隙を見逃さなかったアルフォンスに腰から攫われてエドワードは捕獲された。悔しいことに自分より一回りは大きいアルフォンスは、簡単にエドワードの体を抱きこんでしまう。 抱き込まれてしまえば当然力では敵わないのだが、それ以前に、なんというか体中から力が抜けてしまう。 こんなのはいけないと頭では思うのだが、ずっと長い間焦がれてきたぬくもりに意地から何から溶かされそうになって。 「変なら変でもいいよ。好きなんだ」 逃がすまいとして抱き込まれた頭の上から、降ってくる言葉を、どう理解すればいいのか。 「もうそろそろ観念してよ。嫌ならもう騎士を辞めろだなんて言わないから」 ハンターの癖にそういう情けない声を出すんじゃないと頭で思う一方で、心臓が痛いくらいに鳴っていた。 くちびるが髪に押し当てられる気配がして、だがアルフォンスの腕から抜け出せなくて、エドワードは体を縮める 「愛してるんだ」 泣き出してしまいそうだと思った。あの時もそうだった。混乱の只中でも響いてくる、ずっと欲しかった言葉。 「ボクのものになって」 何を言ってるんだ。ずっと前からもうお前のものじゃないか。 幼い頃、騎士になると決めた。アルフォンスのために、お前のためなら何も惜しくないと思った。 力が抜けて、立ってもいられなくなる。オレだって好きだと、体中が叫ぶ。 「・・・・・・・っ」 それでも首を振った。これだけは頷けない。頷いてはいけないのだ。 「不安は判るよ!」 応えようとしないエドワードに、アルフォンスが言い募る。 「ボクは世継ぎだし、何よりボクら男同士だし、ね。でも、きっとどうにかしてみせる。ふたりで幸せになれるように」 エドワードはやはり首を振った。そんな苦労をかけられない。 温かく柔らかな、陽だまりの王子。彼をどうして日陰者に出来ようか。 顔を上げると、アルフォンスまで泣き出しそうな顔をしていた。見上げたせいか、ふと緩んだ腕から手を上げて、頬を撫でる。 「どうにかって、どうするんだ。そんな曖昧な言葉でオレを縛って、もし出来なかったら?オレはお前のどこかの女との結婚を祝うのか?それとも身分を捨てて逃げでもするか?」 「にいさ」 「お前がそんな無責任だとは思わなかった」 震えそうな声を抑えて、低く告げる。 「最低だ」 呆然としたアルフォンスの腕を抜け出して、名残惜しさを振り切る。ここが正念場だ。 「当分顔見せるな」 アルフォンスに背を向けて歩き出しながら、エドワードは祈った。 二度と彼が自分を追うことがないように。 PR この記事にコメントする
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